経営事項審査に係る建設機械の点数の取り扱いが変わり、多くの業者さんはその恩恵に預かれるようになるかと思います。そして、会社の業績も良いため、銀行からの融資も受けられそうだし、「そろそろウチも重機を自社で購入しよう」とお考えになる業者様も多くいるかと思います。しかし、その重機の購入は「公共工事を受けようとするときに果たして吉と出るか凶とでるか?」はよくよく考えてからなさった方がよいと思います。
重機の購入に伴って以下のようなお悩みがある業者様はいらっしゃいませんでしょうか?
- 今度ショベルカーやブルドーザーを購入しようと思うけれど経審の点数上がる?
- 銀行がお金を貸してくれるというので重機を買うけど経審の点数って上がる?
- (業績順調だから重機を買った翌年に)経審の点数が下がってるんだけどなんで?
- 前の行政書士は点数が下がった原因を何も説明してくれなかった
- 等の疑問がある業者さんいらっしゃいませんか?
経営事項審査に於ける建設機械の取り扱い
平成30年4月の改正において、建設機械の保有に対する加点は「15台までで最高15点」は変わりませんが、保有台数が少ない建設業者さんの点数がアップするように、算出テーブルが改訂されました。
詳しくはこちらへ → 国土交通省通達国 土 建 第 3 0 0 号
該当箇所は一番最後の4ページ目なのですが、
噛み砕くと
W点アップが
(旧) (新)
1台目 1点 ⇒ 5点
2台目 2点 ⇒ 6点
3台目 3点 ⇒ 7点
以下続くとなります。
15台も建設機械を持っていらっしゃる会社様は極まれだと思います。故に、この改訂で多くの業者さんは点数アップに繋がったと思います。
しかし、ここで安易に「よし!やっぱりウチ(当社)も重機買っちゃおう!」と思うのは早計です。
特に銀行から借り入れをして、重機を買うのは必ずしも・・・です。
なぜなら、現行のY点の算出方法をからすると、「借金をすると貸借対照表が大きくなり(縦に伸びる)、Y点悪化につながる」からです。
経営事項審査におけるY点アップの基本は「貸借対照表はコンパクトに」です。しかし、重機は1台が物凄く高いので、借入額も相当な額になります。そなると、貸借対照表上の「固定資産の部」と「(固定)負債」の部が必然的に大きくなるのでY点は(必然的に)下がってしまう結果になります。(多額の借り入れをして、土地などの不動産を購入なさると敵面にY点は落ちます)
つまり良かれと思って重機を購入しても、経営事項の点数は悪化という事態になりかねません。
※よくあるのですが、良かれと思って土地を買って自社ビル(自社の事務所)などを建設した場合は顕著にY点が落ちます。経営事項審査を考えると必ずしも「購入がベスト」ではありません。
そしてこの理屈は「土地・建物」の購入にも当てはまります。社長的には「儲かってるし、資産にもなるし」と、良かれと思って借入金をして土地・建物を購入して自社ビルを建てたり、本社を新しくしたりすることは、「経営上は」という観点を抜きにして「経営事項審査上は」という点だけにフォーカスると絶対的に「マイナス」になります。
重機(若しくは土地建物などの借入金を伴う固定資産)の購入前に一度専門家にお問い合わせください。
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で点数アップはもとより「もっと公共工事を受注するために経営事項審査計画的・戦略的に受けたい!」と考えている皆様。是非一度ご相談頂ければと思います。
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