今回はきちんと押さえておかないと経営事項審査の有効期限を切らしてしまうことになりかねない、「毎年毎年経営事項審査は何時迄に受ければよい？」「経営事項審査の受審日の設定についてきちんと管理していますか？」についてお話をします。
経営事項審査の審査期間を考慮する！
経営事項審査の結果通知の有効期限は、はその基準日（決算の日）から１年７か月となっております。基本的に公共工事を取り続けていく場合は、毎年毎年、経営事項審査の結果通知の有効期限を切らさないように、
① 自社の決算が終わる⇒
② 建設業決算報告（事業年度終了報告）をする⇒
③ 経営事項審査を受ける⇒
④ 新しい結果通知をもらう
の１サイクルを前回の決算日から１年７か月以内に完了していないといけません。
そこで、見落としがちになるのが、経営事項審査(経審）を実際に受審する日の選定です。
経営事項審査の受審は予約制です
東京都知事許可業者さんの経営事項審査も、東京都内に主たる営業所のある国土交通大臣許可業者さんの経営事項審査も「予約制」となっております。
その経営事項審査をお受けになる会社様の「決算報告を提出し、その副本を持って、東京都庁の窓口で予約」をするのです。
しかし、これが東京ですと、予約が込み合っているため、中々急には出来ないのです。
今日、決算報告を出しました！明後日経営事項審査を受けます！というのはよっぽど運が良くないとできません。
国土交通大臣許可なら、多少日程（予約状況）に余裕がありますが、それでも今日の明日！というわけには行きませんので、
正に「ご利用は計画的に！」です。
他県の経営事項審査の受審は何時でも出来る？
勿論、そんなことは全くございません。
・神奈川の経営事項審査は予約こそないですが、曜日が月曜日と火曜日に限られており、「毎週月・火に経営事項審査の審査をします！」と決まっているわけでもないです。神奈川県の建設業課のＨＰに日程が出ているので、それを確認して、申請に行くことになります。
・埼玉県はもっと面倒くさく、往復はがきに所定事項を書いて送って、その返信に予約日が書いてあるので、その日に申請に行くことになります。（蛇足ですが、数十年ぶりにこの作業で、往復はがきなるものを買って使いました）
このように、何時でもどこでも経営事項審査の申請ができるわけではないのでご注意が必要です。
無事に経営事項審査は受けることが出来ましたが・・・
実はもう一つトラップがあって、経営事項審査の結果通知書の効力がもつ「１年７か月」というのは、上述もしましたが、「１年７か月後までには結果通知もお手元になければなりません」ということなのです。
つまり、審査を受けても結果が出るまでの、審査期間が・・・ということになります。
これもまた曲者で、
東京都知事許可業者様はじめ、神奈川県、埼玉県あたりですと、３-４週間（前後）で結果通知が通知が来るのですが、問題は国土交通大臣許可の経営事項審査の結果通知で、出るのに５週間くらいかかるのです。
大臣許可業者さんは必然的にそれなりの規模感の会社様が多いですし、そうなると工事の額、件数も多い、しかるに準備も大変、となりますので、こちらも併せて「ご利用は計画的に」となります。
経営事項審査の点数アップ公共受注を計画的にしたい！
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